明晰夢4「ありあん、黒い絆に屈す」 (03/04/07)
デート中

 その時わたしは、うはうはなデート中だった……。
 よりによってである。モンスター退治付きの楽しいデートの最中、ありあんがPOPしたのだ。

ロンド「わたしは行かなくてはならない……」
彼女「いったい、どこへ……」
ロンド「ありあんを探す旅へ……」

 わたしは走った……。後ろから、彼女の声が聞こえる……。
彼女「ありあんって誰〜〜」

 ありあんさんとは、→こんなお方←クリック!

やっぱり変だよ

 ありあん殿がPOPした所は東サルタ。ウィンで待ちかまえるか、それとも迎えに行くかサーカスの前で悩んでいると……。

 Tahrogi Canyon

 なぬ! タホロギですと!? 彼のLVからすると、LV上げをするためにタホロギへ? いや、ブブリムまで行くのか? と思ったら……。

 Buburimu peninsula

 案の定。ブブリムまで。こりゃまずい、ブブリムでもしPTを組んだら、勝ち目がない! ここは急いで後を追いかけねば!
 タロンギ目掛けて東サルタを駆けると、ベーダー卿を発見。うまく背後をすり抜けたつもりなのだが……。

 Goblin Fisherの攻撃→Londは、7ダメージ。

何でいつも東サルタで絡まれるんだよ!

 ひぇ〜! だんだんとHPが赤く染まっていく!
 そして、残すHP、わずか1と言うところで、無事逃げ切れた……。
 なんでいつも東サルタなんだ……。

 タロンギに入った時点で、ありあんはマウラへ。むむむ……。まさかセルビナでLV上げするつもりじゃないだろうな……。 とにかく、マウラで捕獲せねば!
 そして、ブブリムでHP設定を済ませて一息ついた時……。

 Ship to Selbina


またかい!
なんですと!

 やっぱり、セルビナに行くつもりだよ。しかたない。船に乗ろう。

今度は金があるぞ

 無事、ブブリムを駆け抜け、マウラでセルビナ行きの船に乗り込む。
 さてと、セルビナに着くまでSSを保存してこようかな。と、ログアウト。

 そして、ログインした所は……。

はっ!
なんですと!
 マウラの桟橋だった……。
 しまった! 船が出航する前にログアウトすると、マウラに戻されてしまうんだった!
 少なからず予想はしていたが、実際やってみるとむなしさと同時に腹が立つ。
 くそう!

 Londの攻撃→Dieh Yamilsishに、3のダメージ。

 と、到着時間を教えるお姉さんに八つ当たりをしたりする。

 15分遅れで、次の船に無事に乗り込む。そして船は静かに出航する……。
 と、その時。音楽が変わった……。と同時に……。

???「来た!」

 むっ! もしや、これは。
 客室で待機していたわたしは、甲板に出てみると……。

海賊船に襲われている

 そこは戦場と化していた……。
 そう、海賊船に襲われていたのだ。髭パパ時代でも見たことのない光景に、わたしは、思わず足を踏み入れてしまった。(おいおい)

見物人

ロンド「LV1のわたしが狙われないのが不思議なぐらいだ」
シーフタル「…………」
 隣にたたずむタルは、無言で見ている。
カニ夫「いつもなら、こうしてあっしが甲板に現れると狙われるのになぁ……。今日はかまって貰えなくて悲しいわ」
 よし、わたしも助太刀するぞ!

 LondはShip Wightにデコピンをした!

 そう、わたしは果敢にも戦場の前衛に立ち、奴にデコピンをしたのだ!

勝利の夜明け

 わたしの活躍があり、海賊船を追い払ったこの船は、無事にセルビナに着くことが出来たのだった。

 って、目的が違うっつーの!


サンドへ!

 どうやら、ありあんはサンドリアに行ったようだ。いったい、何のために! まさか、サンドリアを乗っ取るつもりでは! そんな事はさせないぞ! ナナ・ミーゴ嬢が許しても、わたしが許さん!

勇者ケロン

 あらかじめ連絡を取っていた勇者ケロンとサンドリアで無事に合流し、サンドを守るためありあん捕獲することにする……のだが。

ケロン「サンドにいない……。北西の塔にいる」
ロンド「な、なぜあのような所に!」

 謎が謎を呼ぶまま、二人は北西の塔を目掛けて走った。

あそこに奴は……
もう、追いつめたも同然

いた!

 そして、奴はいた……。何をしているのか、銀髪ミスラでもないスリ女の傍らで、まるで何かを待ちかまえているようにしゃがみ込んでいた。

見つけたぞ!

ロンド「はっはっはー!」
ありあん「現れたな! 言っとくが、ワイはスリじゃないで!」
 なんのこっちゃ。

ロンド「ラグナ鯖を陥れる凶悪な魔法使いメ! わたしが成敗してくれる!」
ありあん「それより、よくここまで追いかけてきたな」
 あっさり話を変えてしまうのね。「凶悪魔法使い編」の他に、「銀髪ミスラうはうはパラダイス編」を用意しておいたんだけど……。

ありあん「追いかけていることぐらい、お見通しや。セルビナで待っててやろうと思ったんやけど」
ロンド「いや……、事故があって」
ケロン「海賊船襲撃事件」
 それもそうなのだが……。
ありあん「所詮、髭なしパパはこんなものさ」

ガーン!

ロンド「うぅ……。言いたいことを言わせよって。これでも喰らえ!」
 LondはAlianにデコピンをした!

ありあん「いってぇ!」
 Alianはポロポロと涙を流した。

ケロン「嘘泣きだ」
ロンド「なぬ!」
ありあん「ふふん」
ロンド「ならば、これでどうだ!」
 Londのためる→攻撃力アップ。
 Londの攻撃→Keronに、3ダメージ。

ケロン「ぐはぁ!」
ありあん「仲間われか!?」
ロンド「いや、すまん……。ちょっと手が滑ってしまって(ニヤリ)」

 つまらん……。

ケロン「それより、なぜこんな所に?」
ロンド「わたしはわざわざこんな所まで足を運んできたのだぞ」
ありあん「んなこと知るかい。クエで修道士の荒縄を手に入れようと思うてだな」
 答えを聞くと、あっけないものだな……。

ケロン「よし、今日の所はこの辺にして、黒い絆を結ぼう」
ありあん「おぉ」

うぃぃぃん
うぃ〜〜ん
無念!SS失敗!
ごぉぉぉぉ!
うぉ
黒い絆は熱すぎる!

ケロン「それにしても、はなこさんがいたらよかったんだけどなぁ……」
ありあん「血を分けた愚妹だが、所詮は小悪魔。あいつを外見で判断すると痛い目に遭うで」

おいおい

ロンド「一瞬でも天使に見えたのだが……。さすが血を分けた兄妹ってところか?」
ありあん「ギクッ」

 こんなやりとりがあったのかは別として、こうしてありあんも黒い絆によって結ばれることとなった。


続く……。