お父さん。次のLVまであと2000もあるのに、敵を倒しても36しか手に入らないよぉ。
	気の遠くなる話だな……。高レベルだと、次のLVまで万単位になるわけなのだが……。
	うぅ……。どうすればいいと思う？
	うむ。では、今日は経験値について考えてみよう。
	よろしくお願いします。
	前々回「見つめるについて考える」で、敵の強さが分かることは話したな。
	うん。覚えてるよ。
	「練習相手にもならない」が経験値０。「楽な相手」は0〜50。「丁度良い相手」は50〜75。「自分と同じ強さ」が75〜100。「強そう」が100〜125。「とても強そう」が125〜150。「とてもとても強そう」が150〜200。という感じに貰える経験値が変わってくる。
	なら、とてもとても強い相手と戦えば良いんだ！
	本気で言っているのか？　当然、強い相手と戦う時は、それなりに腕に覚えがないと返り討ちにあうぞ。
	ほら、PT(パーティー)を組めば、倒せるよ！
	うむ。確かに倒せるかもしれないが、いくら「強い相手」でも、フルPT（６人PT）で戦っても勝てないことがあるので気をつけよう。
	あぁ……。そうなんだ。でも、倒せた時には経験値100以上だよ！
	そう言うわけにもいかないのだ。ソロで経験値100が貰える相手でも、フルPTの場合60ぐらいしか貰えないのが通常だ。
	えぇ。そんなぁ。
	PTの人数が少ないほど、貰える経験値は、ソロ時の差は縮まっていく。
	そうなんだ。じゃぁ、すっごい強い人と二人でPTを組めば、楽にLV上げ出来るんだね！
	そう言うわけにもいかない。基本的に、PTの中で一番LVの高い人が貰えた経験値を元に、ある計算式によって経験値が振り分けされる。
	う〜ん。よく分からない……。
	たとえば、おまえから見て「とてもとても強い」相手がいるとする。高LVから見れば「練習相手にならない」相手だとすると、その敵を倒したとしても、貰える経験値は0。つまり、おまえも貰える経験値は0と言うわけだ。
	じゃぁ、似たようなLVの人とPTを組まないといけないんだね。
	その通りだ。LVの差が離れすぎると、貰える経験値はLVの高い人に比べて、少なくなるので、気をつける必要があるぞ。
	じゃぁ、同じLVの人を何十人も集めて、強い相手と戦えばいいんだ！　経験値、いっぱい貰えるよ！
	いままでの話、聞いてなかっただろう……。