第4話 「時には桜のように……(前編)」 (03/03/12)
初めての冒険

「よし、お父さんを見つけるために、強くならなくちゃ」
 Tubomiは辺りを見回した。
「モンスターと戦ってる人、沢山いる……。きっと、みんな冒険者なんだろうな」
 Tubomiは気合いを入れた!!
「よし、とりあえず、ちょっと冒険してみよう」
マンドラ、かわいい〜
「あっ、かわいい」
よしよし
なでなで
バキッ!
バキッ!
「きゃぁ」
「アッオー!」
「えっ! これもモンスターなの?」
 Tubomiは武器を構えた。
「可愛そうだけど、ごめんね。お父さんと会うまで、わたし生きなくちゃならないの」
Tubomi、頑張る〜!

「強いけど、後もう少し!」
光合成〜
きらっ

きらきら〜
きらきら〜

「えっ、なに?」
 Mandragoraの光合成→リジュネの効果
「なんか、だんだんと元気になってるんだけど……」
アッォー!
ドカッ!

「いた!」
「アッオー!」
「ふぇ〜ん。体力全快してる〜」
もう、だめ〜!

 Tubomiはウィンダスに向かってかけだした。
「勝てないよ〜」
うっ、うっ……

「うっ、うっ……」
 Tubomiはポロポロと涙を流して泣き出した。
Mooguに慰められる

「マンドラゴラにやられそうそうになったのか……」
 MooguはTubomiを呆れた顔で見た。
「だって、可愛かったんだもん……」
「理由になってないぞ……」
 MooguはTubomiに厳しく叱った。
「おまえさんは優しすぎる! ウィンから出れば、そこはモンスターの巣だ。父親に会いたかったら、その優しさを捨てて、強くなれ!」
「うぅ……、お父さん……」
「そんな事じゃ、自分の才能が開花しないぞ!」
Tubomiが怒った!

 TubomiはMooguに怒りをあらわにした。
「どうせ、わたしはTubomiだもん!」
「!!」
 Tubomiはモグハウスを駆けだした。
すっかり忘れていた

「……すっかり忘れていた。Tubomiが自分の名前にコンプレックスを持っていることを……」
 Mooguは自省した。
「『開花』という言葉を不本意に使うべきじゃなかった……」

一人寂しいTubomi

「どうせ、わたしはTubomiだもん……」

続く……