第2話 「父への手紙」 (03/03/05)

「できた」
 Tubomiは喜んだ。
「じゃぁ、手紙を出してくるね」
「気を付けてな」
 Tubomiはモグハウスを飛び出した。
競売所前の宅配便

「これ、Lond宛にお願いします」
 Tubomiは係員に手紙を渡した。
「はいよ。渡しておくよ」
「お願いしまーす」

 その翌日、父Londはウィンダスから遠く離れたサンドリアにいた。

ふぅ、疲れた

「ご主人様、手紙が届いてるクポ」
「手紙? 珍しいな。どれどれ……」
 LondはMoguから手紙を受け取った。
何!?

 Londはビックリした!!
「む、娘からだ!」
「娘って、ご主人様の娘さんのTubomiちゃんからクポ?」
「娘が……、生きていた……」
 Londは手紙の内容を読み始めた。

わたしは元気です

 お父さん、元気ですか? わたしは元気です。
 お父さんと別れてから、色々と苦労したけど、MoogleのMooguに助けられて、 今はMooguとウィンダスで暮らしています。
かかしとお話

 ここは素敵なところです。ちっちゃなタルタルは可愛いし。かかしって言う 喋るへんてこな物もあります。
みんな優しいー

 ここで、色んな友達が出来ました。中には、わたしのこと、泣き虫とか、恥ずかしがり屋とか 言っていじめる人もいます。でも、これはお父さんと一緒にいた時から変わってないから 気にしてません。
 ここの人たち、みんな優しくて、毎日が楽しいです。
 でも、やっぱり物足りない。
 お父さんがそばにいないからだと思う。夜、お父さんのことを考えながら寝ると、涙が出てくるから。
 わたし、ここで待ってます。
 迎えに来てくれるよね、お父さん?

悩む父

「娘よ……」

続く……