番外編4「さらばLand そしてありがとう……」 (03/04/16)
わたしの名はLand

 わたしの名前はLand……。って悠長に話している暇などない。
 何故かって? そりゃ、ジラートの発売が明日だからだ!
 神は、ジラートが発売するまでの出演を許された。
 ならば、ジラートが発売されてしまったら、わたしはどうなるのだ!

〜がんばれサブリガン!〜
「さらばLand そしてありがとう……」

どうすれば……

 明日になれば、わたしはどうなってしまうのだ……。って言うか、あのMoogleの姿をした神は、なぜわたしにこだわるのだ……。
 あぁ……。我が家に帰るのが怖い……。
 なぜ、あいつが我が家にいるのだ! あれでは、神ではなく、死神ではないか!
何故だぁ!

「だれか、わたしを一人にさせてくれぇぇぇ!」
「人の家で何してるんだよ!」

――酒場――
帰れない

 それにしても、運命の日が近づいていると思うと、神に会うのが恐ろしい……。何を告知されるかわからんからな……。
 何かいい手はないだろうか……。

おい、聞いたか?

「おい、モグハウスにブロンズベッドを置くと、Moogleが消えるって本当か?」
「あぁ、なにやらおいた途端、ふるさとに帰るって言うらしいんだ」
「って言うか、奴のふるさとどこにあるんだよ」
「きっと、ブロンズベッドに何か嫌な思い出があるんじゃないか?」

なるほど

「そうか……。そう言う手があったか。奴を家から追い出せばいいのか……」


珍しいな

「おぉ、Land。何か久しぶりにやってきた感じだな。何かあったのか?」
 って、誰のせいだと思ってんだよ。
「家に帰ってこないから、ずっと留守番していたではないか」
 って、ここの家主は俺だ!
「今日はどうしたのだ?」
 って、居候の身で、んな言うな!

よっこいせ

 Landはブロンズベッドを設置した。

「ベッドがどうかしたか?」
「ただのベッドではないぞ? ブロンズベッドだ」
「だから?」

なに!?

「だ、だから? だと!?」
「まさか、金庫を拡張して欲しいのか?」
「じゃなくて、ふるさとに帰らないのか?」
「ふるさとだと? わたしのふるさとはここだ」
 って、天国じゃないのかよ。
「貴様……。まさか、わたしを追い出すつもりではなかろうな」
 って言うか、もともとここの家は俺の物だ。

 そうだ。レンタルハウスという手もあった。

どこへ行くつもりだ

「他国へ行くつもりじゃないだろうな?」
「ぎくっ」
「なんだ、そのぎくっという古典的表現は」

うむむ

「いやそれはだな……」
「まぁ、おまえが何を言いたいか分かる。明日、ジラートが発売されたら、自分はどうなるかだな」
「あ、あぁ……」
 あぁ……。ついにこの話題になってしまった……。

おまえの運命は……

「おまえの活躍次第で、おまえの今後が決まると、以前話したことがある」
「あぁ、言ったな」
「おまえのおかげで、ちびLondが『さぶりがさぶりが』とか『さぶろん』とか『ひげひげひげ』などと呼ばれてしまった」
「いや、『さぶりが』や『さぶろん』はわたしのせいかもしれないが、『ひげ』は関係ないだろう。って言うか、サブリガを好んで履いているわけではない」
「そこで、おまえの今後を告知する」
 つ、ついに来てしまった……。
 っていうか、わたしのせいで、Londの名に傷を付けてしまったのか!?

 んなこと知るかよ!

「おまえの活躍は、今回限りで終わらしてもらう」

ががーん!
「な、なんだと!」

「で、今度はネオLandなんてどうだ?」
「はぁ?」
「気にいらんか?」
 名前の変更かよ……。って言うか、なんだよ、「ネオ」って。

なんだこの異様な空間は

「ならば、Lanbooってどうだ?」
 ひどいネーミングセンスだ……。
「では、アフガンなんてどうだ? 二つ合わせて、ネオLanboo 怒りのアフガン。こんなのどうだ?」
 って言うか、原形すらなくなっている……。そもそも名前なのか?
「で、これからの登場は約束されたわけだな?」
「そうだ。任務、おめでとう」
「よっしゃー!」
「よし! その喜びをSSに撮ってこい!」

やったぜ!
「こんな気持ちだぜ」