番外編1「わたしの名はLand」 (03/03/21) |
わたしの名前はLand。決して、Londではないし、奴の影武者でもない。 ただ、とても気になることがある。 なぜ、下着(サブリガ)姿なのだろう……。
なぜ、わたしはこんな格好をしているのだ! わたしは何のために生まれてきたのだ! それ以前になぜ「番外編」なのだ。本編ではLondやTubomiが活躍しているというのに……。 せめてもの救いが「番外編」の後ろに「1」と書いてあると言うこと。 続くのか……。 なんか……、とても複雑な気分なのはなぜだ……。 その時だった、どこからともなく、声が聞こえてきた。 「続いてほしいか……」 「だ、だれだ!」 後ろを振り向くと、何か柔らかな感触を感じた。 「すまぬが、少し後ろに下がってくれないか……」 「わたしもこのままでは気持ちが悪い……」 こ、こいつ、いったいいつからここにいたのだ……。 「おまえ、もっと表に出たいのだろう?」 「その前に訊かせてくれ。おまえは誰だ」 「神だ」 「ただのMoogleにしかみえんが……」 「Moogleの姿に変えた神だ」 よくわからなんが、なんだか偉そうだ。 「おまえは、なぜ自分が登場したのか、わかっていないようだな」 「いや、おまえの存在自体がわからん」 「おまえは、あの二人の、特にTubomiのLVがなかなか上がらないがために、ストーリーが追いつかないから生まれたのだ」 無視かよ……。 「LVが上がらない理由とは、二人がヴァナの世界になかなか入れないがために生まれたのだ」 「例のバージョンアップ準備か……」 「その間を持たすため、おまえが始動したのだ」 「っていうか、このSSはいつ撮った」 「そこでだ……」 「って、良くできたラジカセか?」 「わたしは神だ。下民の質問には答えぬ」 「何が神だ。何が下民だ。SSが少ないのは、作り置きだからか……」 「おまえの言いたいことはわかる」 「なんだ」 「服をよこせ」 「こんな格好じゃ町中歩けないし(Londは以前歩いたな)、っていうか、なぜサブリガだけ装備してるんだ?」 「ならば、服を着ることを許そう」 「ほんとうか!」 「ただし……」 「なんだ」 「メインのストーリーとストーリーの間を持たすこと。しかも、期限はジラードが発売するまでだ」 ぬっ、なんてイヤらしい……。 「ジラードが発売するまで……。4月17日……。リアルで1ヶ月もない……」 「その通りだ。ジラートが発売されれば、ストーリーはすんなり進む……」 つまり、ジラートが発売されれば、わたしはどうなるのだ……。 ハッ! 「ちょっと、待った! ジラートが発売されたら」 「おまえは不要だ」 「それでは、こちらにメリットがない! あるのは奴ら二人だ」 「……いいだろう。おまえの人気が出たら、考えてやってもいい。そう、活躍次第だ」 「人気が出たらだと……。所詮、俺はLondの影でしかないんだ! ストーリーがなんだ! ジラートが何だ! 俺なんか、俺なんか……」 「そんな格好から脱出したいんだろう」 「仰せのままに」 続く……。 |